喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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28: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:29:53.44 ID:WtWlSgcZ0

 ピアノの音が響き始める。


 最初の1音目は多分外したと思う。それでも、周りのみんなの笑顔でどうでもよくなっちゃった。有名なクリスマスソングが小さな教会に響く。同じくらいの年の子からもっと小さな子まで、街にあったかさを届けるような声で歌う。
以下略 AAS



29: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:30:50.49 ID:WtWlSgcZ0


 合唱団に放り込まれたアタシは妙な充実感をもらって、お兄サンのところに戻ってきた。なんだかとってもありがとって言いたい気分だった。でも、それはそれ。これはこれでしょっ。


以下略 AAS



30: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:31:45.70 ID:WtWlSgcZ0





以下略 AAS



31: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:32:31.26 ID:WtWlSgcZ0


「アタシ、なにやってもフツウって、よく言われるよ」

「そんな子をアイドルにするのが俺の仕事だ」
以下略 AAS



32: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:33:37.64 ID:WtWlSgcZ0


「ね、お兄サン。アタシのどんなトコを気に入って、アイドルにスカウトしてくれたの?」

「それは……」
以下略 AAS



33: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:34:39.22 ID:WtWlSgcZ0


 ニコニコ笑顔だったお兄サンも真面目な顔をする。その『本気』に、やっぱり少しだけ不安になって、手持ち無沙汰になった手をパーカーのポケットに突っ込む。ポケットの中にはあの時貰った名刺があって、それをお守り代わりにそっと撫でた。


以下略 AAS



34: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:35:45.27 ID:WtWlSgcZ0





以下略 AAS



35: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:36:32.78 ID:WtWlSgcZ0


「それでエキストラで女の子を1人出せないかって言われてな」

「エキストラ?……通行人の役? 歩くだけでいいの?」
以下略 AAS



36: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:37:53.23 ID:WtWlSgcZ0


 Pサンが指示を出してるヒトと相談して、もう少し細かい指示をくれる。どこからどこまで歩くとか、気をつけなくちゃいけないこととか。そうやってふんふん聞いてる内に、あっという間に時間が来た。


以下略 AAS



37: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:38:55.90 ID:WtWlSgcZ0


 スタッフさんたちがぞろぞろと動き出す。その隙間の向こうに、きっとこのドラマの主演の人なんだろうなぁって思えるような女の人が見えた。オシャレして、お化粧して、アタシでも息を飲むようにキレイで眩しい人だった。


以下略 AAS



38: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:39:33.86 ID:WtWlSgcZ0


「ふぅーっ!」

「お疲れ様。初のお仕事はどうだった?」
以下略 AAS



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