白菊ほたる「言えなかったこと」
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7: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:21:07.25 ID:bU2BHSY40


 それから次々、悪いことが起こりました。

 突然、事務所の仕事が引き上げられてしまったり。
以下略 AAS



8: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:21:38.82 ID:bU2BHSY40

 それなのに、それなのに―――
 
 私は―――言えなかったんです。

以下略 AAS



9: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:22:10.41 ID:bU2BHSY40

 事務所を離れようとも思いました。

 そうしたら、事務所は助かるかも知れない。

以下略 AAS



10: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:22:45.33 ID:bU2BHSY40


「僕たち大人のの力が足りなかったんだ。そのことを、まず謝っておきたい」

 事務所が閉鎖されると決まって、最後の夜。
以下略 AAS



11: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:23:15.08 ID:bU2BHSY40

 みんな、事務所の最後を惜しんでいました。

「―――さっきも言ったけど、事務所が閉鎖されるのは、僕たち大人の力不足のせいだ」

以下略 AAS



12: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:23:46.54 ID:bU2BHSY40

「―――ごめんなさい!!」

 私の口から、ずっとずっと言えなかったことが吹き出しました。

以下略 AAS



13: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:24:13.71 ID:bU2BHSY40

 黙っているなら、最後まで黙っていればよかったのかも知れません。

 だけど、もう我慢できなかった。

以下略 AAS



14: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:24:58.33 ID:bU2BHSY40

「うん、知ってたよ」

 Pさんはいつものように、ちょっと困ったように笑って―――そう言ったのです。

以下略 AAS



15: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:25:27.46 ID:bU2BHSY40
「―――君のエントリー用紙が来たとき、親御さんにも連絡をしたんだよ。そのとき、君の事を聞いた」

 穏やかに、Pさんが語りはじめます。

「不幸のこと。親御さんが君をとても心配していて―――だからこそ、アイドルになることには反対していた、ということも」
以下略 AAS



16: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:26:07.95 ID:bU2BHSY40
「皆同じだと、思ったから」

 年少の、そばかすの子が笑いました。

「ここの子はね、みんな同じなのよ。『不幸』じゃないけど、才能とか、ルックスとか、お金とか。 色々理由はバラバラだけど―――みんな、アイドルになるの、反対されてた子なんだよ」
以下略 AAS



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