高垣楓「君の名は!」P「はい?」
1- 20
26: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:28:43.66 ID:hD9nuK1M0
男は、困ったように、というか、ごまかすように目を逸らし、頬を掻いた。
このへつらうような愛想笑みが、いかにも百姓らしいと感じる。
この時代において、少なくとも武士道を鉄血の掟とする隊内においては、それは決して好ましい印象では無かった。
川島は無性に苛立ち、水の滴る胸元の、濡れた襟をむんずと鷲掴みにした。

以下略 AAS



27: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:34:03.48 ID:hD9nuK1M0
「……貴様はっ、大馬鹿ものだっ! 皆が皆をして逃がそうとしているのに、なんでその理不尽を押し通そうとする。貴様はさっさと商家の若旦那になるか、さもなくば紀州に帰って百姓に戻れ。
 ただ一人の揚屋の女の為に知れ切った死に船に乗るつもりか。馬鹿か、貴様はっ。」

神戸や横浜など、外国人の居住する治外法権区を攻撃すれば国際条約違反として諸外国の干渉を招く。幕府も新政府も、それは避けねばならなかった。
ゆえに、そこならば、戦禍も追っ手も届くまい。
以下略 AAS



28: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:36:12.71 ID:hD9nuK1M0

「――――あ、せんせぇだ!! せんせぇーーーー!!!!」

場にカンと日差しが射すような、底明るい声だった。

以下略 AAS



29: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:39:05.82 ID:hD9nuK1M0
「おい、ワシも剣を取って戦うぞ。薩長なんぞ一捻りじゃけぇ、二度と京に火つけなどさせん」
「ほんとにお前らはのう、せっかくの別嬪じゃというのになんと猛々しい……」
「……せんせい」
「ん? どうした、雪美」

以下略 AAS



30: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:40:15.49 ID:hD9nuK1M0
「あーせんせぇ! かおるも抱っこしてよー!」
「仁奈も! 仁奈には肩車してくだせー!」
「おう、順番じゃ、順番」
「……おのれはしてもらわんでええんか、晴」
「んなっ!? も、もうそんなトシじゃねーよ! なぁ、いーから剣術やろうぜー、オレ荒木又右衛門やるから、せんせー河合甚左衛門ね」
以下略 AAS



31: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:41:33.07 ID:hD9nuK1M0


◇◇◇◇

「ふふっ、また私の勝ちですね〜」
以下略 AAS



32: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:44:22.50 ID:hD9nuK1M0


「……さて。プロデューサーには、どんなことを教えて頂きましょう?」
「う゛っ」

以下略 AAS



33: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:47:10.83 ID:hD9nuK1M0

「もしプロデューサーと結婚出来たら、お晩酌はこんな感じかなーって」
「んぐっ!?」
「……あら、また、私の勝ちですね?」

以下略 AAS



34: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:48:20.79 ID:hD9nuK1M0

「さて、プロデューサー。どうぞ、なんでもお聞きください。高垣楓、なんでも答えてあげちゃいます」
「……この権利、急に貰っちゃうと使い道に困りますね。」
「何が気になります? 昔の恋愛の事でも、昨日の晩酌のおつまみでもなんでもかまいませんよ。」
「うーん、いざっていうとなかなか……というか晩酌は毎晩は控えてくださいって言ってるでしょうが」
以下略 AAS



35: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:50:38.81 ID:hD9nuK1M0

「秘密……秘密ですか、私の……」

……楓さん……元カレ。居るのかなぁ。いや、居るよなぁ、やっぱ。
『昔の恋愛の事でも』って、そういうことだよね……
以下略 AAS



36: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:51:26.67 ID:hD9nuK1M0

「私、処女です」
「――――――ごっはあっ!!?」

嘘だろ。
以下略 AAS



163Res/145.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice