【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
↓ 1- 覧 板 20
561: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:45:34.69 ID:WAWLSor50
562: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:47:12.43 ID:WAWLSor50
黒く染まりかけた思考が、聞き知った声によって掬い上げられる。
いつの間にか私は校門を出ていて、声の主はそこに寄りかかるように私を見つめていた。
563: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:49:50.77 ID:WAWLSor50
エリカ「そうよそう!全く何時間待たせたのよあなた!?この寒空の下、あと5秒遅かったら帰ってたわ!!」
564: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:51:44.88 ID:WAWLSor50
みほ「私、副隊長に任命された」
エリカ「……そう」
565: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:54:24.20 ID:WAWLSor50
みほ「ごめんなさいっ……ごめんなさいっ……エリカさんは副隊長の座を賭けた試合に勝ったのにっ……」
エリカ「……………………ん?」
566: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 18:59:18.04 ID:WAWLSor50
エリカさんの制止に私が言葉を止めると、エリカさんは先ほどとは違う何というか、凄く微妙な表情になっていた。
567: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 19:16:30.58 ID:WAWLSor50
お互い頭上に無数の『?』を浮かべながら要領のつかめない会話をする。
だってエリカさんはお姉ちゃんに憧れてて、私よりも強くなって副隊長になりたいって……
568: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 19:19:21.96 ID:WAWLSor50
みほ「……私が、副隊長で良いの?」
エリカ「良いも悪いもない。あなたは、その席に着く義務があるの」
569: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 19:22:51.64 ID:WAWLSor50
その言葉は、私がエリカさんに伝えられる最大級の賛辞だ。
強いのに優しくて、誇り高いのに嫌味っぽい。
570: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/11/03(土) 19:26:02.41 ID:WAWLSor50
きっとこれからもエリカさんは私に向かってきてくれるのだろう。
納得するまで、何度も、何度も。
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20