岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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28: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:14:16.87 ID:fuVfeN7c0
「うーん……詳しい説明をすると長くなるんだけど――」

「すまん……出来るだけ簡潔に頼む。」


俺は恥を承知でそう答える。何しろ脳科学者の、
それでいてその分野の中でも特に選りすぐりの天才が、この牧瀬紅莉栖だ。
もしも専門用語で細かい説明をされてはこちらが持たない。


「仕方ないわね……。」


紅莉栖は呆れ顔で俺を一瞥すると、
一呼吸置いてから今回の実験の説明を始めた。


「今回のこのガジェット……じゃ言いづらいわね。
 仮に、メモリアリープマシンとしましょう。このメモリアリープマシンは、
 名前の通りその仕組みが、タイムリープマシンととても似ているの。」

「ふむ……。」


メモリアリープマシン――直訳すると記憶跳躍装置となる訳だが。
語呂合わせにしてもちょっと意味が通らない。
いくらなんでも無理があるのでは無いだろうか?
紅莉栖のネーミングセンスの無さに、つい苦笑いしてしまう。


「……何よその目は!
 ほ、他に良い名前が思いつかなかったんだからしょうがないでしょ!
 人が説明してる所に水差すなぁ!……とにかく。」


恥かしさからか、紅莉栖は顔面を紅潮させ目を反らす。
しかし一つ咳払いをした後。その表情はまた真剣なものに戻り、紅莉栖は話を続けた。


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