岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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30: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 00:24:08.02 ID:fuVfeN7c0
紅莉栖は説明しきったという表情で実験の準備を始めようとしていた。
ラボのPCにメモリアループマシンのヘッドフォン部分を接続する。
だが俺は、未だ納得出来ない部分があるので反論した。


「いやいやいやいや!待て待て待て!確かに理屈は理解した。理解したが、だ。
 そう都合良く記憶が定着するのか?本人の記憶じゃなく他人の記憶を元にしたなら、
 拒絶反応くらい起こりそうなものだが。」

「まぁ岡部の記憶丸々上書きするというなら話は変わってくるけど、
 あくまでこの世界線の鈴羽の記憶をベースにして、
 α世界線の記憶を補完させる程度だから問題無いと思う。」

「そういうもの……なのか?」


俺は脳科学者という訳では無いので、細かい理屈はわからない。
そんな無知な俺には、紅莉栖の説明はもっともらしく聞こえるのだが、
本当にそんな都合良くいくものなのだろうか?
俺が半信半疑の表情で見ていると紅莉栖がすかさず補足した。


「それに人間の脳って物は案外いい加減なもので、記憶に穴があったり不自然な所があると、
 無理にでも足りない部分があれば、それを想像や妄想で補完しようとするもの。
 まぁ要するに最終的に試してみなければ結局、良いか悪いかなんてわからないのよ。」
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