岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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40: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/07/27(金) 01:11:55.12 ID:fuVfeN7c0
「うわ〜!本当に平和な世の中になったんだー!
 SERNの刺客も街を徘徊してないし、至る所に仕掛けられた監視カメラもどこにも無いやー!」


鈴羽がラボから飛び出したかと思うと、そこら一帯を小走りで走り廻る。
嬉しいのはわかるがもう少し落ち着こう、な?
今のお前を他人が見たら、確実に変な人だと思われるぞ……。


「どうしたのー!岡部倫太郎もこっち来なよー!あはは!」


全く……今のお前は18歳の現役女子高生かもしれんが、
俺はもう40過ぎたおっさんなんだぞ……もう少し年寄りを労わってくれ。


「―――。」


――だが、鈴羽が心の底から嬉しそうなのは何よりだ。
あの夏の時も、俺達と過した日々を何だかんだ楽しんでくれていたとは思うが。
ここまで全てから解放されたかの様な、自由な笑顔を見せる事は無かった。


「はしゃぎ過ぎだ!中学生かお前は!まったく……。
 ……はしゃぐのもいいが、はしゃぎ過ぎない様にな?
 他にも色々なところを見せないんだ。こんな所で息切れしてもらっては困る。」

「えぇ〜?あたしはこんな事で息切れしたりしないよー。
 岡部倫太郎みたいにおじさんじゃないんだからさ。あたしは戦士だからだいじょーぶ!」

「お前な……。」


鈴羽の天真爛漫な微笑ましさと、
あまりの言動の失礼さに思わず苦笑してしまう。

鈴羽は一つ深呼吸をすると、俺へと向き直って言った。


「さてっと……一通り平和な空気も感じたとこだし、そろそろ行こっか」

「鈴羽はどこか行きたい場所はあるか?」

「え?あたし?うーん……そうだなー――」


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