岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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◆mcn/WZ3k0ZKj
[saga]
2018/07/27(金) 01:15:24.70 ID:fuVfeN7c0
「しかし鈴羽よ……。」
「うん?ふぁにぃ?」
チョコレートパフェを口いっぱいに頬張った鈴羽が返事をする。
夢中で食べているからか、口元はチョコレートソースまみれだ。
「……むぅ。ほら拭いてやる。」
本題を切り出したかったのだが。これは流石に気になったので、
適当に店に置いてあるナプキンを手に取って、口元を拭ぐってやる。
「えへへ……ありがとっ。」
口元も綺麗になってすっかりさっぱりした鈴羽が、屈託のない笑みを浮かべて礼を言う。
子供っぽいこの行動は、ある種精神的な幼さを感じるのだが、
鈴羽が行うと何故だか嫌味が無く、とても可愛らしく思えた。
――むっ、何故だか少しときめいたぞ……。
いかんいかん……このままではいけない扉を開いてしまいそうだ。
俺は兼ねてからこの場所に来てから、切り出したかった本題を切り出した。
「なあ鈴羽思うんだが……いきなり、この2036年ツアー最初の場所が、
メイクイーンというのはどうなのだ……?」
俺達はあの頃フェイリスがオーナーをしていたメイド喫茶――メイクイーン+ニャン2に来店していた。
メイクイーンと言っても、あの頃とは客層も従業員であるメイドも変わってしまっている。
フェイリスは未だに裏方として活躍しているようだが、あの頃働いていた人間はもう店内にはいない。
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