岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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5: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:44:04.56 ID:5LgnJack0
「お淑やかなんてあたしにはムリーっ!
 オカリンおじさんの(フルーツ)美味しーっ!……もぐもぐ!」

「オカリンのが美味しいだなんて……鈴羽……はしたない娘……っ!」


こいつの、俺の中で二番目に付き合いが長い男の、橋田至――通称ダルの
HENTAI紳士っぷりは相も変わらずで、思わず笑いがこみ上げてくる。
勿論嘲笑の笑いでは無く、心の底からの喜びから出る笑い声だ。


「ふっ……お前も相変わらずだな、ダル。」

「それはお互い様っしょ?
 でもオカリンは厨二病抜けちゃったし、ちょっと変わっちゃったかな?」


流石にこの年齢になってまで厨二病はな……。
心の中で呟いた為、あえて声には出さなかった。


「ところで気になってたんだけどさ。
 オカリンおじさん、あたし達に用事ってなんだったの?」


土産のフルーツを食べ終わったらしい鈴羽が、
フルーツの紙袋を畳みながら俺に質問を投げかける。

……え?紙袋?まさかとは思うがこいつ全部食べたのか……。
ダルと由季さんの分も考えて。後、三つ程用意してあったのだが……。
現役女子高生の胃袋恐るべし……。


「そうそう、僕も気になってたんだよね。
 僕達家族三人でじゃなくて、僕と鈴羽に来て貰いたい……だなんて。」


俺が困惑して質問の存在をすっかりと忘れていると、
ダルが俺に向かって再度質問を投げかけてきた。

――そうだった。鈴羽の言動に引っ張られて、つい気が緩んでしまっていたが。
俺はこいつに――ダルに話さなければならない事がある。


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