岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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◆mcn/WZ3k0ZKj
[saga]
2018/06/28(木) 19:45:31.90 ID:5LgnJack0
「……鈴羽。悪いんだが、ダルと二人っきりで話したい事がある。
すまないが少しの間だけ、外にいてくれないか?」
「ええー!?あたしの事も呼びつけといてそりゃあ無いっしょ!?
大体今、外寒いじゃん!あたしに凍えて待てって言うの!?」
「あぁ、すまんすまん……だがラボに他に部屋と呼べる部屋も無いしな……
そうだな……これで暖かい物でも買ってくれ。余っても返さなくていいぞ。」
そう言って、鈴羽のその小さな手に五百円硬貨を握らせる。
渡す時にその手に触れたら何故だか少しドキっとした……。
「むぅ……何それ……そんなに出てって欲しいのーっ……?
……もうっわかったよ……10分くらいでいい?それ以上は待てないよ。」
「わかったわかった。それだけあれば話はつく……と思うぞ。多分。」
鈴羽は自分だけが話に入れて貰えない事に不満を感じていたのか。
ブツブツと独り言を言っていたが、やれやれといった表情をしてラボから出た。
「で、オカリン。話って結局なんなのよ。
わざわざ鈴羽を出て行かせて僕に話って?まさか……。」
まさか?こいつ俺の話そうとしている事が既にわかって――
「オカリンに娘はやらん!!」
「ダ、ダル?お前は何を言っている……?何を勘違いしてるか知らんが俺は――」
「いくら鈴羽が18歳でケコーンおkだからってそりゃねーよ……オカリン。
物事には順序ってもんがあるじゃん?もっとこう……僕としては、
我が家で色々学んでから、鈴羽には旅立って欲しいのですよ。
……ハッ!……もしかしてまゆ氏と牧瀬氏の告白を断ってきたのって……。」
こいつ全然わかってねー!いや、わかっていないのは俺の方だったか……。
こいつはそういう男だった……妄想力の高いHENTAI紳士……。
しかもそれが自分の娘とくれば、より深く考えてしまう筈……。
だが違う!違うんだ……ダルよ。悪いがそんな話がしたいんじゃない。
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