ヴァイス「少々席を外したいのですが」ターニャ「何故だ?」
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23:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/23(金) 23:20:58.36 ID:i37PCr8J0
「ああ、あああっ!」
「喚くな。セレブリャコーフ少尉」
「はっ!」
「糞を漏らしたグランツ少尉をどう思う?」
「えっと……ばっちいです」
「あああっ! あああああぁああぁああっ!!」

正直な感想に涙するグランツ少尉。青春だな。

「どれだけ汚くなっても戦友であることには変わりない。そこの汚物を部屋からつまみ出せ」
「はっ!」
「お、俺は、ひとりで歩けるから……!」
「無理しないでくださいグランツ少尉。少佐が仰った通り、たとえどれだけ漏らしても我々は戦友です。だから、肩を貸すのは当然ですよ」
「もう、どうとでもしてくれ……」

時として、優しさは何より残酷なものとなる。
ちっぽけなプライドに縋る者ほど、キツイ。
結局、廃人となったグランツ少尉はセレブリャコーフ少尉に引きずられて無様に退室した。

「セレブリャコーフ少尉、只今戻りました!」
「ご苦労。遅かったな」
「はい、ばっちいので念入りに手を洗っていたら少々時間がかかってしまい、すみません」
「いや、気にするな。手洗いは大切だからな」

セレブリャコーフ少尉に念入りに手を洗われたグランツ少尉の精神状態が気になるが、今はそっとしておこう。敗北を知り、成長するのだ。

「ところで随分と隊員の数が減りましたね」
「ああ、皆限界だったようだ。嘆かわしい」

セレブリャコーフ少尉がグランツ少尉をつまみ出している間に、大隊の人数は激減していた。
こちらが直接手を下すまでもなく、勝手に漏らすのだから困りものだ。締まりのない奴らだ。

漏らすのなら、目の前で漏らして欲しいのに。


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