302: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 01:24:55.35 ID:Bg3Eqo0s0
  
 ふと彼の方を向いたとき、ミネラルウォーターのペットボトルが目に入った。 
 それを見て、このみは閃いた。 
  
 「ねえ、莉緒ちゃん。その御猪口貸してくれる?」 
  
 「……? 姉さん、どうかしたの?」 
  
 莉緒はぴたりと手を止めた。 
 疑問符を浮かべながらも、莉緒はそのままこのみに御猪口を渡した。 
 このみは、彼を見た。 
 そして、このみはプロデューサーの手を取って、その手に御猪口を握らせた。 
  
 当のこのみがそうするとは、彼も露程にも思わなかったようだった。 
 彼は目を丸くしながら、なされるがままに御猪口を受け取ってしまった。 
  
 「このみさん……?」 
321Res/210.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20