悪魔「私はあくまで、悪魔ですので」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 01:01:04.95 ID:+bo6H8JxO
「ちっ。うっぜぇ。大の男が泣くなよな」

泣き喚く衛兵に舌打ちをして、悪魔は毒づく。

「おい衛兵。私の目を見ろ。はい、魅了っと」

髪を掴んで、こちらを向かせ、魔眼を使った。

「よーし。涙はひっこんだな?」

魅了され、感情を奪われた衛兵は泣き止んだ。

「落ち着くまで、こうしといてやる」

操り人形となった衛兵を悪魔は抱き寄せて、闇の衣で包み込み、悪魔の囁きを耳元で呟いた。

「私は優しくなんてない。あくまで、悪魔だ。人間を惑わせ、貶めるのが私の役目だ。だからお前を騙したり、酷いことを言ったりもする」

あやすように背中を叩きながら悪魔は諭した。

「だが契約は絶対だ。だから私と契りを結べ。さもなくば、地獄に堕ちてまで叶えようとしたお前の願いは叶わない。わかったか? わかったなら魅了を解く。いいか? もう泣くなよ?」

そう念を押してから、魅了を解くと、衛兵は。

「……ありがとう」
「ちっ……やっぱなんもわかってねぇなお前」

見当違いな感謝をされ悪魔はそっぽを向いた。


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