悪魔「私はあくまで、悪魔ですので」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:44:05.39 ID:+bo6H8JxO
もしも仮に、あなたに好きな人が居て。
その相手が高嶺の花で、手が届かずに。
自分以外の誰かと婚約して、結ばれて。
その幸せを願いながらも心に闇を抱え。
世の中の理不尽を嘆き一杯ひっかけて。

ふらりと立ち寄った書店の店先に積まれた、いかにも怪しげな古びた装幀の古書をめくると。

「悪魔召喚……?」

それは悪魔の召喚方法が事細かに記された魔術書であり、どう考えても眉唾であろうとは思いつつも、はした金でその本を購入して持ち帰り、帰り道で買ったた鶏と豚の血を本に記された通りに描いた魔方陣へと捧げてみたところ。

「召喚に従い、参上仕りました」

闇の衣を纏いし悪魔が召喚されたとして。

「どのような願いでも叶えてみせましょう」

涼やかな、冷え冷えとした声音で、まさにこの世ならざる人外に相応しい絶世の美貌を誇る悪魔の美女に願いを聞かれたら。

「俺をお姫様と対等な立場にしてくれ」

誰しも誰だって、自らの欲望に塗れた野心を、声に出さずにはいられないのは明白である。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:48:21.88 ID:+bo6H8JxO
訂正です。
帰り道で買ったた、ではなく。
帰り道で買った、でした。

確認不足で申し訳ありません。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:51:47.24 ID:+bo6H8JxO
「ふむ。姫君と対等な立場をご所望ですか」

悪魔の美女は召喚者の風貌を無遠慮に眺める。
背は高すぎず低すぎず、中肉中背でありながらもそれなりに鍛えられており、顔は冴えない。
年齢はようやく二十代といったところだろう。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:53:49.60 ID:+bo6H8JxO
「うっ……ここは……?」
「お目覚めですか?」

目が醒めると衛兵は地獄の底まで堕ちていた。
赤い空と、暗い大地。酷く暑く、乾いている。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:56:20.96 ID:+bo6H8JxO
「はい。脱いじゃいました!」
「えっ……?」
「今なら丸見えですよ〜?」

衛兵は耳を疑った。耳の穴をかっぽじった。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 00:58:34.69 ID:+bo6H8JxO
「もう、いつまで待たせるんですか〜?」
「いや、心の準備がだな……」
「え? もしかして初めてだったりします?」

なかなか契りを結ぼうとしない衛兵に悪魔が尋ねると、顔を真っ赤にして怒鳴り返された。
以下略 AAS



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