高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「お互いを待つカフェで」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/17(日) 18:57:42.78 ID:i6ln0z2d0
やがてカフェの出入り口が開く。早歩き気味でちょっと息を荒くした、私の大好きな子がやってくる。


藍子「お待たせしましたっ……ごめんなさい、加蓮ちゃんっ!」

加蓮「ふふっ。いいよ。楽しく待てたから」

藍子「楽しく、ですか?」

加蓮「だけどちょっと不安になりながら待ってたかも」

藍子「どっち〜っ? ええと、その……」

加蓮「いいから。ね? 教えてよ。なんで遅れちゃったの?」

藍子「うぅ。怒らないで聞いて――……? あれっ?」


藍子は私の目を見て、一瞬だけ首を傾げてから私が怒ってないことを即座に見抜いた。そして、私も藍子のそんな心境変化が分かった。
そのことが嬉しかったし、なんとなくがっかりもした。分かっていないのなら聞けばいいけど、分かっているなら聞かなくてもいいから。

100点満点を取るより、80点くらいを取ってあとから直していく方が楽しいのかもしれない。
おっかしー。昔の私なら絶対こんなこと考えてないよ。


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