高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「お互いを待つカフェで」
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21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/17(日) 19:03:13.54 ID:i6ln0z2d0
ノートの「加蓮ちゃん」の文字の横に、「好きな」と書いて、そうしたら一瞬で体がすごく熱くなっちゃったので慌ててシャープペンシルで何度も横線を引きました。誰も見てないって知ってるけど思わず立ち上がってしまって、引き結んだ唇の両端から体温が漏れていくのを感じます。体は熱いんですけどジャンパーの服と体の間のスペースを埋めるように自分で自分を抱きしめる形になってしまいました。
おちつこう……。まずは落ち着いて、座ってから。手からは力を抜いて。少し乱れてしまった服は直して。最後にほっぺたを手で叩いて、息を大きく吸って、吐いて。ちいさく咳払い。

線がぐしゃぐしゃに引かれたページを勢いづけてめくり、また「加蓮ちゃん」と文字を書き、今度は先に「人」って置いて、それからその左隣に、「好きな」と付け加えました。

ほんの少しだけ、窓の外の日差しが陰りました。


藍子「見ている方は、こんなにたくさんいるのだから――」


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