ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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30:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:14:51.33 ID:kNKMPaOnO
その日から、ハリーとドラ子は魔法薬学の授業が終わると教室に居残り教授の講義を受けた。

「よいか、魔法薬とは結果を生み出す魔法だ」
「先生、意味がわかりません」
「ポッター、お前ならばわかる筈だ」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:17:14.95 ID:kNKMPaOnO
「ポッター、素材は厳選するのだ」
「はい、先生」

より良い魔法薬を作りたくば素材をケチらないことが何より重要である。納得の理屈である。
ハリーはその方式は自分に合っていると思う。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:18:53.17 ID:kNKMPaOnO
「また失敗しちゃったよ……」
「誰にでも失敗はあるわ。元気出して!」

その失敗がよもや自分のせいとはつゆ知らず、健気に励まされてしまっては文句のひとつも口にすることが出来ず、ハリーは黒こげになった鍋をたわしで洗おうとして教授に止められた。

以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:21:35.40 ID:kNKMPaOnO
「次の魔法薬学の授業が楽しみだなぁ」
「ハリー、私が前に言ったこと覚えてる?」
「へっ? なんのことだっけ?」
「スネイプ教授には気をつけてって言ったじゃない。それなのに、あなたときたら……」

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:24:25.28 ID:kNKMPaOnO
「要するに嫉妬よ、ハリー」
「ジェラシーってやつさ」

聡明なハーマイオニーはともかく馬鹿なロンにまで呆れられたのがハリーには堪らなかった。

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:26:22.86 ID:kNKMPaOnO
「とにかく、ドラ子に優しくしてあげて」

解決策を提示してハーマイオニーは席を立つ。

「待ってよハーマイオニー、どこへ行くの?」
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:27:51.47 ID:kNKMPaOnO
「ここ、座ってもいいかな?」
「……どうぞ」

ドラ子の隣の席に腰を下ろす際に一応声をかけると、彼女はちらとハリーを見上げて頷いた。
ひとまず避けられなかったことに安堵したハリーは雰囲気を和ませるべく、話題を振った。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:30:30.71 ID:kNKMPaOnO
「ドラ子、何が食べたい? 取ってあげるよ」
「い、いいの……?」
「君をないがしろにした責任を取りたいんだ」

宣言通りに優しくしてくれるハリーに感動しつつ、ドラ子はかぼちゃパイを指差した。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:32:43.62 ID:kNKMPaOnO
「静まれぇええええええええいっ!!!!」

恐慌状態に陥った生徒を鎮めたのはダンブルドア校長の一喝であり、事態の収束を図った。

「マダム・ポンフリー先生」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:35:23.08 ID:kNKMPaOnO
「ハリー! 大変だよ! どうしよう!」
「どうしたんだ、ロン。そんなに慌てて」
「ハーマイオニーが戻って来ないんだ!」

フィルチの件は腑に落ちないものの、校長に睨まれたこともあり、監督生に連れられて大人しく寮へと戻る最中、酷く取り乱した様子のロンがハリーの元へと走ってきて、ハーマイオニーが未だにトイレから戻って来ないと訴えた。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:37:48.32 ID:kNKMPaOnO
「おまたせ、ロン。行こうか」
「ハリー……君は何者なんだい?」

上級貴族であるドラ子をあっさりと屈服させたハリーを間近で見てその隠された一面に怯えたロンが、恐る恐る尋ねると彼はにっこり笑い。

以下略 AAS



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