綾波レイ「碇司令。ふーふー、しますか?」碇ゲンドウ「ああ、頼む」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:21:48.47 ID:K9DhxrLpO
「どうぞ」
「ああ」

騒ぎの最中も普段通りのクールさで鍋から味噌汁を取り分けていた綾波レイから味噌汁が入った椀を受け取り、肯く碇ゲンドウ。
流石に先にひとりで味噌汁を啜る愚を犯す筈もなく、全員に食事が行き届くのを待つ。

「では、頂こう」

一家の長の号令に従って、一同は「いただきます」と口にしてから椀に口を近づけた。
しかし、碇ゲンドウは未だ口をつけない。
なんとなく、先に口にするのは不味いと思って全員の視線がゲンドウへと向かう。

すると、綾波レイは何やら察したらしく。

「碇司令。ふーふー、しますか?」
「ああ、頼む」

一同は耳を疑った。そして悟った。
このおっさんは皆に味噌汁が行き渡るのを待っていたのではなく、単なる猫舌であり、そしてそれを自分でどうにかするわけでもなく、綾波レイに冷まして貰おうと画策していたのだ。

これには息子のシンジが待ったをかけた。

「何を言ってんのさ、父さん!?」
「どうした、シンジ」
「どうしたもこうしたもないよ! 恥ずかしいからそんな情けないことはやめてよ!」
「しかし、熱くて飲めん」
「それが恥ずかしいって言ってんだよ!!」

それは果たして実の父親に対する嫉妬か。
はたまた羨みからくる、妬みであろうか。
烈火の如く怒り狂う碇シンジを見て、綾波レイはまたもや鋭い直感力を発揮して、尋ねた。


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