綾波レイ「碇司令。ふーふー、しますか?」碇ゲンドウ「ああ、頼む」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:24:20.11 ID:K9DhxrLpO
「碇君も、ふーふー、して欲しい?」
「へ? あ……うん。それじゃあ、お願いしようかな。いや〜実は僕も猫舌でさぁ!」
「不潔」

この親にしてこの子あり。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:26:14.17 ID:K9DhxrLpO
「では、改めて。頂こう」

再び厳かな口調でそう促すゲンドウであったがその威厳は既に失われて久しく、一同は勝手に味噌汁に口をつけていた。

真っ先に感想を口にしたのは、シンジだ。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:27:42.41 ID:K9DhxrLpO
「弐号機の人は、口に、合わない?」

シンジとアスカのやり取りを聞いた綾波レイにそう尋ねられると、咄嗟に嘘はつけず。

「チッ……まあまあよ」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:30:10.09 ID:K9DhxrLpO
「ちょっ! 何泣いてんのさ!?」
「うぐっ……ぐじゅっ」
「とにかく、早く鼻をかんで!」

初めてみた父親の泣き顔にドン引きしたシンジがポケットからティッシュを取り出して父親に鼻をかませる。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:31:45.01 ID:K9DhxrLpO
「ユイは特別料理が得意なわけではなかったが、私は彼女の料理を残したことはない」

碇ユイとはゲンドウの亡き妻で、シンジの母親である。
科学者であったユイはEVA初号機の起動試験の事故によって、帰らぬ人となった。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga sage]
2020/07/17(金) 00:34:34.26 ID:K9DhxrLpO
「そうか……これが、母さんの味なのか」

父親から思いがけず昔話を聞けて、しみじみとそう呟きながら味噌汁を啜るシンジ。
心温まるエピソードに一同は和み、流石のアスカも静かに味噌汁を飲んで、この味をしっかり覚えることに努めていた。

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:36:50.62 ID:K9DhxrLpO
舞台は反転して綾波宅の台所。

コンロで追加の味噌汁を温めながら、綾波レイは不穏な動きを見せる。

手に持った白い紙袋をじっと見つめるレイ。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:39:00.37 ID:K9DhxrLpO
再び舞台は反転し、食卓へと戻る。

食事会は宴もたけなわとなり、それぞれ帰り支度を始めていた。

そこでシンジは先程から父、ゲンドウの姿が見えないことに気づく。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:41:25.36 ID:K9DhxrLpO
「碇君、ポカポカしてきた?」
「あ、綾波……?」

突然、要領を得ない問いかけをされて、碇シンジは困惑する。ポカポカって何のことだ。

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/17(金) 00:43:13.71 ID:K9DhxrLpO
「ポカポカ、する?」
「ポカポカどころの騒ぎじゃないよ!?」

それはまるでこの世の地獄であった。
全力で糞を押し出そうとする大腸の活動はまさしく暴力的であり、脂汗が滲み出す。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga saga]
2020/07/17(金) 00:45:40.32 ID:K9DhxrLpO
「あ、開かない!? なんで!?」
「シンジか。遅かったな」
「父さん!?」

なんとトイレは使用中であり、中に入っていたのは姿の見えなかったゲンドウであった。
以下略 AAS



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