3: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2020/09/08(火) 21:26:00.58 ID:REk/3TwAO
 「おや」 
  
 校門を横目に歩き出したその時、聞き覚えのある声が耳を通り抜けた。懐かしい響きに思わず足を止める。 
  
 「比企谷か?」 
  
 首を動かして振り返るとその先には俺の予想通りの人物が立っていた。 
  
 「平塚先生?」 
  
 俺がそう返すと最後に会ったときよりも若干小さくなった平塚先生の目が丸くなり、そして嬉しそうに笑った。 
  
 「驚いたよ。すごい偶然だな」 
  
 「ですね。俺も驚いています」 
  
 知り合いに会えるなんて思ってもみなかったから俺も信じられない。こんなところで会えるなんて。最後に会ってからもう何年も経ったのにも関わらず、気づいてくれたことが少し嬉しい。 
54Res/39.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20