少女「とりっくおあとりーと」 キモオタ「い、いたずらでお願いするデュフっ」
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1: ◆CItYBDS.l2[saga]
2020/10/29(木) 20:56:13.62 ID:hENHGJb80

時は10月末日。
俗にいう「ハロウィン」である。
子供たちは家々を周り、住人へと菓子か悪戯かの二択を迫る。
だが、誰が好き好んで子供の悪戯を望もうか。
大概は、子供たちの要求に従順に菓子をやり、その喜ぶ姿を微笑ましく思うものである。

さて、ここにハロウィンの仮装をした子供が一人。
そこそこに広い日本庭園を有した、屋敷の前に立っている。
漆黒のクロークを身にまとい、プラスチック製のジャックオランタンのお面を被っているため、その表情はうかがえない。

だが目的は明らかで、菓子を求めるその小さき指が屋敷のインターホンへと伸びたのであった。

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2:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:56:50.68 ID:hENHGJb80

「はい、どちらさまでしょうか……?」


突然の来訪に玄関先に現れたのは、実に薄暗い男であった。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:57:53.47 ID:hENHGJb80


ハロウィンの暗黙の了解を意に介さず、男は答えた。
男には子供に菓子をやる気など毛頭なかった。
男は、ここ何年かの某所での乱痴気騒ぎや、広告代理店による陰謀論、その他もろもろの理由でハロウィンが大嫌いであったからだ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:58:22.20 ID:hENHGJb80


悪ガキは、ひときわ大きな声をあげクロークをまくり上げる。
男の目に映るは、既に火が放たれた数多の爆竹。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2020/10/29(木) 20:58:49.77 ID:hENHGJb80

何のために。
それは、既に弾けていてもおかしくないはずの爆竹が、沈黙を保ち続けていることを思い返していただければ明らかであろう。
そう、男の刀は爆竹の導火線のみを切って落として見せたのだ。

以下略 AAS



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