神崎アオイ「どちらが先に炭治郎を落とせるか勝負よ」栗花落カナヲ「え、ええっ!?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/08(日) 20:25:59.23 ID:VhMZ4/6fO
「あなたたちが今感じているお尻の痛み。それが私には痛いほどにわかる。何故ならば、私も幼い頃には姉にお尻を叩かれていたからです。花柱であった姉のカナエはとても優しい人でしたが容赦がなかった。凄まじい痛みの中に私は姉の愛を感じた。姉の継子として私はそれを継承して、そして次の代に託す。それが私の責務です。理解出来ましたか?」

たしかに師範の姉は優しくて姉に溢れた人だった。そして怒ると誰よりも怖かった。
私も生前何度かお尻を叩かれた経験がある。

「アオイ、カナヲ」
「は、はい!」
「は、はい、師範」
「炭治郎くんのことが好きですか?」

改めて尋ねられると照れる。先にアオイが。

「好き、です……」

また恋する乙女の顔をしてときめかせる。
得体の知れない不安感に襲われて、焦燥感が募り、私も負けじと想いを口にする。

「わ、私も、炭治郎が大好きです!」

顔から火が出そうなほどに揃って真っ赤になった私たちを見て師範は優しくにっこりと微笑んで、道筋を示してくれた。

「では、炭治郎くんのお尻を叩きなさい」
「し、師範……?」
「そ、それにどんな意味が……?」
「意味などありません。ただ思うがままお尻を叩いて、感じるのです。さすれば伝わる」

師範は蟲柱。優しく、強く、そして厳しい。

「恋心に理由を求めることこそ滑稽です」
「な、なるほど……」
「考えずに、ただ感じればよいのです」
「つまり、臥所を共にせよと……?」
「カナヲ! 何を愚かなことを!」
「も、申し訳ありません!!」
「私はあなたをそんなふしだらな剣士に育てた覚えはありませんよ! そんな淫らなことをせずとも想いは伝わるのです! そのことを理解するまで私はあなたのお尻を叩きます!」

お尻を叩かれた。すごく、すごく痛かった。


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