神崎アオイ「どちらが先に炭治郎を落とせるか勝負よ」栗花落カナヲ「え、ええっ!?」
1- 20
5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/08(日) 20:11:16.12 ID:VhMZ4/6fO
「カナヲも炭治郎のことが好きなのね?」

念入りに確認されて肯き、声を絞り出す。

「わ、私も……炭治郎が、好き……」

好きと口にすると、身体がふわふわした。
気分が高揚して不思議な感覚だった。
納得と喜びが胸に満ちる。私は彼が好き。

他の誰でもない、自分が好きになった人。

「そう……それは、困ったわね」

私の告白にアオイは困ったように眉尻を下げながら、それでも優しく微笑んでくれた。
私が一歩前に進めたことを喜んでくれた。
そんな優しい彼女は果たしてどうするのか。
同じ人を好きになった私たちは、これから彼を巡って対立することになってしまうのか。
それだけはなんとしても避けたいと思った。

「カナヲ」
「な、なに……?」
「わたくしはなるべくあなたと対立したくはない。だから恨みっこはなしにしましょう」
「ど、どういう意味……?」

ひとまず今この瞬間から女同士の醜い争いが勃発する事態は避けられたことにほっと胸を撫で下ろしつつ、恐る恐る私がその言葉の意図を尋ねると、アオイはさも当然のように。

「どちらが先に炭治郎を落とせるか勝負よ」
「え、ええっ!?」

どうやら穏便に済ませることは無理らしい。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/18.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice