11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/01(火) 23:01:24.37 ID:6NLLeJ5C0
しまりのない笑顔に、気の重い事だとため息が溢れた。床にボールペンが落ちているのが目に入った。
「はあ…… では、気の向いた時に」
「今すぐ頼むよ」
「は?」
「早めに聞いておかないと大変だと思う。文香だっていつまでも暇じゃないし、後になったら猫も杓子も押し寄せるぞ」
「何故」
「四十人の盗賊=v
ご丁寧にエアクオーツを添えて。洋画の見過ぎでは、と千夜は目を閉じて、出来るだけ疎ましい思いが伝わるように頷き返した。
「分かりました。では、鷺沢さんに話を聞いてきます」
「聞いてくる? いいね、行ってらっしゃい。僕はこれから鉄分を摂るよ。千夜も?」と彼は乳酸菌飲料――『ラブレ』――の小さなペットボトルを取り出して見せ(千夜はかぶりを振った)、「要らないの? 美味いのに。じゃあいただきます。ま、文香は静かな方だけど、喋るのも好きな方だからね。じっくり話を聞けば仲良くしてくれるよ」と笑った。
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