玉座の間にて
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40: ◆CItYBDS.l2[saga]
2021/02/13(土) 18:47:35.76 ID:ewOe4rJE0

「不意打ちなら。いや、奴は死角からの親父の剣すら交わして見せた」

「奴の目は、異常なほど良い。魔王は常に、動きある者を視界におき、その挙動を把握できるように努めておる……」

祖母が、急に黙り込む。

「どうした、ばば様?」

「奴は、お前のことだけ見ていない。いや見えていない気がする」

「どういうことだ?」

祖母は、俺の背から降り俺の姿を一瞥する。

「剣か……? いや、確証はないが」


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