玉座の間にて
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44: ◆CItYBDS.l2[saga]
2021/02/13(土) 18:49:26.84 ID:ewOe4rJE0

「ここまでか」

利き腕を斬りおとされたというのに、魔王はその冷静さを微塵も失わず穏やな様子であった。

「我が腕を堕とすとは見事なり。しかし、今日はここまでとしよう。
今宵の大合戦は貴公らの勝利だ。しかし、私は力を蓄え再びこの魔王城へと帰って来よう」

魔王は踵を返し、俺のことなど気にも留めず歩みを進める。
その背に、黒く大きな影が覆いかぶさる。

「なっ!?」

魔王が、初めて驚きの声をあげた。

「俺が勇者だ。俺こそが勇者だ」


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