小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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108: ◆bhlju8wMK6[saga]
2021/11/27(土) 23:01:47.33 ID:DVTuWEAg0

トール「どういう事ですか!? 詳しくお願いします!」ズイッ

小林「うん。滝谷君はね、その時まず『やあ、奇遇だね小林さん。大丈夫かい?』って話しかけてきて。
   言葉自体はいつもの様に爽やかなんだけど、でももう凄い汗だくで荒い呼吸で言うからさ、全然爽やかな感じじゃないの」ペラペラ

小林「実際は『や、あ……ハア、 奇遇っ、だね、小林、さんっ…… ゼエ、だ、大丈夫、かい……? ゲホッ……』って感じでさ。
   大丈夫かって、こっちのセリフだよと思ったね」アハハ

滝谷「……………………」プルプル

トール「ほほう、それでそれで!」ズズイッ

小林「その時の彼、『たまたま会えて良かったよ』とか言って、いかにも偶然を装おうとしてたんだけど。
   もうその息の荒さから、私を探して走り回ってくれてたのが丸分かりだったのね」

小林「笑顔もかなり無理して作ってたのが分かったしさー。もう彼のあまりの姿に、私も涙が引っ込んじゃった」アハハ

小林「ね〜、滝谷君♡ あの時の君スゴかったよね〜?」チラッ ニヨニヨ

滝谷「………………………………」プルプルプル



滝谷(これが狙いか〜〜〜…………っ!)カアアァァァ

滝谷(急に自分から話したいと言い出して、絶対何か企んでるとは思ったけど…… 僕をこっ恥ずかしがらせるためとは……ッ!)

滝谷(普段僕がからかってる事への仕返しだろうけど……。 小林殿ッ!あなたがこれを狙っていたのなら、予想以上の効果を上げたぞッ!!)ゴゴゴ



小林「あれ〜〜? そんなに顔を赤くしてどうしたのかな〜滝谷く〜ん? 熱でもあるのかな〜?」ニヤニヤ

滝谷「くっ、殺せ……!」プルプル

小林「これで普段、面白半分で君に褒めちぎられている私の気持ちも多少は分かったんじゃないのかね〜? ん〜〜?」

滝谷「悔しい、でも(反省)感じちゃう……!」ビクンビクン

小林「んん〜? 聞こえんなあ〜〜?」グヘヘ

トール「あのー!!」ワリコミッ

小林「ん?」

トール「取り込み中すみませんが、それで、話の続きは! その後どうなったんですか!?」ドキドキ

小林「おっと良い食いつきだねトールちゃん! 知らざあ言って聞かせやしょう、男・滝谷屈指の武勇伝を!」バーン!

滝谷「こ、小林さ〜ん。その先を話すのは僕が代わってもいいかな〜……?」タハハ……

小林「君に話すのを任せると、この辺サラッと省略して簡単に済ませそうだからダメ〜♡」ニッコリ

滝谷「うっ……(見透かされている……)」




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