小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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306: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/01(月) 21:47:23.38 ID:oEqW1vd60

トール「自由……? こんなのが? こんな山奥で一人寂しく死んでいる事が、自由だと言うんですか!?」

トール’『頭の鈍い! だが当然か。命永らえて今も愚物達との関わりを捨てずにいるお前に分かる訳もない。
     “孤独”こそ、真の自由である事など!』ゴォッ!

トール「くっ…………!」ビリビリ

トール’『もう我は、何者にも煩わされない。立場にも、力にも! 愛にも憎にも、絡みつく情念にも!
     死によって、孤独によって、それら全ての柵みから初めて解放されたのだ!』

トール’『――先程、そちらの臆病者が言っていたな。死に際の強い念が強力な魔法を生み出す、だったか』チラッ

ルコア「!………………」

トール’『そうだ、その通りだとも! 死の間際、最後に私はこう願った。“もう誰にも会いたくない”、“永遠に一人でありたい”と!』

トール’『だからこうして他者を遠ざける結界を張った! 転移の妨害も暴風も認識阻害も! 全て我が幸福な孤独を維持する為だ!』

トール’『嗚呼。そうして我は今、こうして浮世の軛から解き放たれ、自由なる静寂を味わっているのだ。――それだのに貴様等は!』ギンッ

トール’『我の結界をこれだけ荒らしておいて、言うに事を欠いて“会いに来た”?“話をしたい”?“相互理解”?』

トール’『知った事か! 興味もない! 独り善がりのありがた迷惑という奴だ、失せろ!』ズァッ!

トール「ぐっ…………!」ジリッ

終焉帝「…………トール…………」




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