小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
1- 20
333: ◆bhlju8wMK6[saga]
2025/09/01(月) 23:13:27.57 ID:oEqW1vd60

小林「皆の手で霊トールちゃんを消滅なんてさせない!
   ドラゴンじゃ駄目でも、人間の私が抜くなら魔力の励起ってやつもないはずでしょ、なら――」ザッザッ

トール’『人間……』



ガシッ



トール「――駄目です、小林さんっ!」ギュッ

小林「……どうして止めるの、トールちゃん。言ってたじゃん、並行世界では何の問題もなく、1年前の酔った私が神剣を抜いたって! なら……!」

トール「その時とは状況が違うんですっ!」

小林「…………っ!?」

トール「昨日言いましたよね、この神剣は、神への信仰心を持つ人間が触れれば、精神を破壊されると……っ!」

小林「……それが何。私は別にトールちゃんの世界の神なんて信仰しちゃいないよ……っ!」ググッ

トール「いいえ。今の小林さんは私達ドラゴンや魔法の存在を知っています。……ひいては神の実在も知って認めています!」

小林「だから、それが何っ!」

トール「聞いて下さい、小林さんっ! 神の実在を信じる事……、言わばそれは、信仰の第一歩です。
    即ち今の小林さんは、神への信仰心を少なからず持っている事になります!」

小林「…………!?」

トール「勿論、洗礼を受けたり、その神の教えを授かって従ったりする人間に比べれば影響は小さいかもしれませんが……、
    それでも今の小林さんが神剣に触れれば、心身に多大な害を及ぼす危険性があります!」

小林「…………っ!」チラッ

ルコア「……残念だが、メイドのトール君の言う通りだ。確かに人の手なら神剣を励起させずに触れられるかもだが……、危険が過ぎる」

小林「……………………!」

ルコア「そもそも並行世界の小林さんが無傷で神剣を抜いたという話を聞いた時、僕も内心驚愕していたんだ。
    それだけ神の力は凄まじく、無傷で抜けたというのは奇跡に等しい。二度はないよ」

終焉帝「そうだ。いくら我が娘の為とは言え、人の子に命を懸けさせる訳には……!」

小林「……………………っ」ギリッ

トール「小林さん……っ!!」ギュウ

小林「…………っそれでもっ!」ベリッ!

トール「あっ!?」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
380Res/497.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice