カルネアデス・プリズム(名探偵コナン×竜とそばかすの姫)
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76:探竜唱 ◆2k5pFFm6nI[saga]
2021/12/09(木) 02:18:23.57 ID:4yq8c2840

「不愉快です」

「同じクラスで友人関係、しかし学校での評価は正反対。
それが、最近状況が大きく変化する出来事があった」

「アンベイル」

瑠果のストレートな言葉を受けながら、小五郎が続ける。
そして、佐藤が呟いた。

「そう。ベルは事によっては億単位のファンを持つ世界的人気歌手。
その正体が目立たない地方の女子高校生だと発覚した。
それだけの有名歌手の面が割れたんだ。
少なくとも学校で見知っている人間はいたと考えるべきだし、
実際、様々な対処が為されていても
学校周辺でその様な情報を発信するネット情報は根絶とはいかなかった。
目立たない地味な存在だと思われていた目の前の友人が、
実はそんな世界規模の人気を誇る有名人。
それも、只の色物じゃない、圧倒的な歌唱力を評価される歌姫だった」

そう言って、小五郎は軽くスマホを振った。

「同じ学校の同じクラスに突如現れて、
それも、これからもずっとあなたの最も身近にあり続ける。
あなたの学校では誰もが、今でも誰もが認める頂点の輝き、
それを我が者としていたあなたの身近に」

「ちょっと、おじさまそれって」

小五郎の言葉を聞いて、園子が口を挟んだ。

「元々、ベルのアンベイルは何か突発的な事態だったんだろう。
それだけに、地方の高校に突然現れた
ベルの立場が微妙なものである事は想像に難くない。
それが、被害者であろうがなんであろうが、
危険な事件に巻き込まれたと言う事になれば………」

そこで、一同は気付く、俯いた瑠果の肩が震えている事に。


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