47:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:19:10.45 ID:u50g9+A20
  
  
 「じゃあ仕方ないなー」 
  
 「どう、フレちゃん、レッスンの方は?」 
48:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:21:27.91 ID:u50g9+A20
  
  
  
 「ユッキーもニナちゃんも頑張ってるけど、フミカちゃんなんか、特に凄いんだよ?」 
  
49:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:23:15.87 ID:u50g9+A20
  
  
  フレちゃんの言っていた通りだった。 
  
  そこで少し待っていると、廊下の向こうのレッスンルームが開いて、何人かのアイドルが出てくる。そこに、文香の姿があった。 
50:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:24:49.02 ID:u50g9+A20
  
  
  
  落ち着いた薄暗い照明の下で、ガラスコップの中の液体は黒く、深く見えた。 
  
51:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:26:40.91 ID:u50g9+A20
  
  
  でもそれは、ひとまず脇に置いておいて。 
  
  
52:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:29:00.13 ID:u50g9+A20
  
  
 「主役に?」 
  
 「そうです。煌びやかな、まるで本に書かれた小説の主人公みたいに、なりたいんです。そんなこと、私はずっと無縁だと思っていました。 
53:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:30:30.73 ID:u50g9+A20
  
  
  少しして、私たちは喫茶店を出た。 
  
  
54:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:32:32.85 ID:u50g9+A20
  
  
   
  そこは、暗闇だった。 
  
55:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:34:17.49 ID:u50g9+A20
  
  
 「ほら、ぼーっとしてる暇ないよ。早く次の準備に。出番がしばらくない子は邪魔だから控え室に言って」 
  
  
56:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:40:55.67 ID:u50g9+A20
  
  
 「大丈夫、文香」 
  
 「なにがですか?」 
57:名無しNIPPER
2021/11/27(土) 22:42:52.54 ID:u50g9+A20
  
  
  次の私の出番まで、かなり時間があった。 
  
  控え室に向かう気は、なんとなくしなかった。 
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