デジタルモンスター研究報告会 season2
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542:名無しNIPPER
2023/08/06(日) 21:54:17.94 ID:3STmPaLSO
現存する生物種の多くに寿命があるのは…

一見直感に反するようだが、『寿命のない生物種は滅び、寿命のある種が生き残った』からだ。

つまり、寿命がある方が、遺伝子を遺しやすいのである。


たとえば寿命のない猿がいたとしよう。
寿命がないからといって、健康な肉体がいつまでも維持できるわけではない。
自然界には細菌やウィルス、寄生虫などがウジャウジャ生息しており、生きとし生けるもの達の肉体を常に蝕み続けている。

また、木から落下して骨折したり、外敵に噛み付かれるなどして肉体は損傷していく。

『どんな怪我や病気も完璧に治してくれるお医者さん』など自然界に存在しないので、寿命がなければそれらのダメージをずっと抱え続けることになる。

それでも生き続けることはできるだろうが…
限られた餌を、若い個体と長く生きてダメージを負った個体が奪い合うことになる。

そうなると、若くて未熟な肉体の子供達は、成熟し発達してはしているが病気や怪我でボロボロになった成体に餌を奪われ、やがて餓死していくだろう。

餌は有限であるが故に、集団は長く生きている個体の比率が高くなる。

集団は、怪我や病気、寄生虫によるダメージがどんどん蓄積し弱っていくのだ。




その一方で、寿命のある猿の場合はどうなるだろうか。

たとえ年老いた個体が怪我や病気を負おうとも、それらはやがて寿命で死に、病気のない若い個体がその分の餌を得て成長する。

そうして群れ全体が、比較的若くて健康なままの肉体を維持できるのである。



…さて、そんな『寿命を持たない猿』と、『寿命のある猿』が、縄張り争いをしたらどうなるか。


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