異説 ひのきの棒と50G
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12: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/03/31(日) 21:01:59.99 ID:XVRz4++K0

「背負ったまんまじゃ食事もできないでしょ。使用人の部屋で寝かせておいてあげるから」

 僕は、妹を起こさぬようそっと女給仕に渡す。

「妹をよろしくお願いします」

 村を出てからずっと背負っていた妹から解放され、体がとても軽く感じられた。

 僕は、軽くなった体を慣らすように数度飛び跳ねてみる。
 すると、丁度よく隅っこに空いた席を見つけることができた。 

 そこは、4人掛けのテーブル席で既に二人の男が食事をとっていた。
 まん丸としたお腹を抱えた大食漢と、目つきの鋭い男だ。
 


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