16:名無しNIPPER
2026/02/22(日) 21:38:17.01 ID:g2DVH8wF0
車内は時間が止まったみたいだった。
怒りはもう残っていない。ただ、さっきまでの空気が、そのまま沈殿しているだけだった。
謝るほどでもない。
でも、何事もなかった顔で話しかけるのも、違う気がする。
(……気まずいな)
それだけ思って、みくはそれ以上考えるのをやめた。
友紀チャンも、何も言わない。ラジオもつけないまま、車は淡々と進んでいく。
気づけば、もう女子寮の前だった。
「着いたよ」
「……うん」
「あたしも寄っていくね。頼まれた買い物を渡すし」
短いやり取りだけで車を降りる。
それ以上、何かを言う必要はなかった。
エントランスを抜けたところで、聞き慣れた声がした。
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