過去ログ - 【駒鳥の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【帰り道】
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78:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:14:16.99 ID:2Lqc5S60
投下します


79:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:15:07.99 ID:2Lqc5S60
40-51の続きです


80:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:16:04.23 ID:2Lqc5S60
週末の土曜日。
学校が休みだったので、私は昼から以前来たことのあるケーキ屋に一人で居た。

通りに面した一番眺めのいい席。
私はガラス越しの景色を見ながら、彼女が来るのを待つ。
以下略



81:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:16:40.16 ID:2Lqc5S60
視線を彼女に向けると、その表情にはいつもと同じように柔らかな微笑が浮かんでいるようにも見える。
でも、それ以上に、確かな意志の強さがその陰に隠されているのに気付いた。

「……何のことでしょう?」
以下略



82:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:17:13.34 ID:2Lqc5S60
オディールは再び、黙り込む。
それから「私にはそんな経験は無いけれど」と言い、ケーキの横に置かれていたフォークを手に取った。
そのまま彼女は、手付かずのままテーブルに置かれていた、私のケーキに手を伸ばす。
フォークの先が、ショートケーキの上に乗った苺の果肉に突き刺さった。
以下略



83:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:17:44.06 ID:2Lqc5S60
  〜※〜※〜※〜


オディールとはあの後すぐに別れた。
それから数時間後。
以下略



84:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:18:29.05 ID:2Lqc5S60

「明日はお休みですし、今日はそちらでお泊りしてもよろしいでしょうか?」
「……今から……?」
「ええ、今から」
「……うん……待ってる……」
以下略



85:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:19:24.61 ID:2Lqc5S60
「……うん……」

いつもと同じように表情を作らないで、薔薇水晶が曖昧に頷く。
私もそれに微笑んで頷き返し、それから二人で、いつもと同じように二階のリビングへと向かった。
以下略



86:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:19:59.38 ID:2Lqc5S60

ついでに、紅茶の葉も買いましょう。
甘い甘いお菓子と、温かく香り豊かな飲み物を。

私は歌うように、心の中で呟く。
以下略



87:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:20:32.09 ID:2Lqc5S60
今回は、上に乗せるジャムは市販の物でしたが、次はジャムも手作りに、というのも素敵。
私がそんな風に想いを馳せていると、カツカツと階段を上ってこちらへと向かってくる足音が聞こえてきた。

「随分と良い匂いがするが、ケーキでも作っているのかな」
以下略



88:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 00:21:06.08 ID:2Lqc5S60

薔薇水晶の様子に私がそう冗談を言うと、槐さんが可笑しそうに、控え目に笑う。
私も、彼に視線を向けて……そして、自然と笑みを浮べた。

あぁ、なんって平和で幸せな空間なのでしょう。
以下略



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