853:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:18:15.63 ID:QdSb/MA2P
(今から恐らく目の前の彼から詳細を伝えられるだろうが、ボストンに来て欲しい)
(これは、目的は分からないが帰国した姉上を祝いたいという、弟分の"希望"だ。つまり、あなたには選択権が有るということだ)
(あなたが何をしたから現状がこうなってしまったかとか、伝えたいことはたくさんあるのでね。私としては姉弟水入らずで、手を取って欲しいんだ)
854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:19:04.02 ID:QdSb/MA2P
学園都市の時間で20時、ローマの時間で正午、アメリカの時間で朝の6時
大災害や謎の光体からの攻撃という現状に対する救いを求めて、大量の信徒が集まったローマ市にて、サン・ピエトロ大聖堂から白い煙が立ち上った
その新教皇誕生を告げる白い煙は、曇っていた空の下でもはっきりと見ることが出来た
855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:19:44.92 ID:QdSb/MA2P
ペトロ「しかし、我らの神は御一つの存在でありますが、イギリスやロシアを始めとして十字の教えは一つでは無く、またユダヤやイスラムなどという同じ救世主・預言者を待ち望み、同じ神を信仰しているにもかかわらず、我らローマとは異なる道を歩んでいる」
ペトロ「確かに神は寛大な御方、それ故に全ての人間を蘇らせるかもしれない。しかし、公審判のルールは一つでなければなりません。一部の矮小で悪辣な教えの為に特権的な救済を受ける集団がある、などという状況は絶対に認められない」
ペトロ「それが故に、我々の前を神の国へと導く救世主は今だにその御姿をお見せにならない。これは、悪辣な教えに邪魔をされていることにより、我々の救済までもが狂ってしまっていると言う事を意味しています」
856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:20:25.58 ID:QdSb/MA2P
その存在降臨の余波は、ローマと離れたフィアンマにも、感じられた
彼の性質である存在が現実に降臨したのだから、当然ともいえる
857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:20:56.11 ID:QdSb/MA2P
フィアンマ「馬鹿な老人共は、終末という形式の正式な行程を噛ませているのだと思っていると予想が付くが、ズレを正していない状態で、どこまで扱えるという」
フィアンマ「まぁそれでも、ミカエル程の大天使は無理であっても、名もなき天使崩れのような小粒なら、その終末の術式理解とローマの研鑚次第でなんとでもなるだろう」
フィアンマ「だが所詮、大天使など、お前たちには過ぎたる存在。俺様にとってはちょっとした玩具でしかないがな。せいぜい自慰行為にでも耽っておけ、小物達よ」
858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:22:14.39 ID:QdSb/MA2P
フィアンマの笑った老人達はもちろん、イギリスにも最大主教暗殺部隊を送り込んでいた
そのことは既に彼女には報告されていて、奇襲でなければ、襲いかかったところで彼女の敵ではない
彼女は、わざと一般的な衣類に身を包み、わざと地下鉄駅へと下り、わざと人払いの術式を展開し、わざとその場所に入る
859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:22:48.02 ID:QdSb/MA2P
しばらく、笑い声が使用されていない地下鉄道の細長い空間に響き続ける
だが、その笑い声に、フフフフ、と、女性の声が混じりだした
ローラ「フフフ……ならばなぜ、今まで衝撃の一つもこの地下まで伝わらぬのかしらね?」
860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:23:56.50 ID:QdSb/MA2P
各宗派、各宗教の聖都となっている場所には、ローマの終末宣言に対応し、信仰と言う術式を用いて、結界が貼られることになる
怯える信徒を、宗派という内憂とローマのような存在という外患から、更には自然に発生する大災害や破壊天使達から守らねばならない
それは、その宗の頂点である人物が行うものであり、究極的にヒエラルキー構造を持ってしまう宗教というものの特性が導く帰結だった
861:正直チャイ語は分からん[saga]
2011/02/02(水) 01:25:05.90 ID:QdSb/MA2P
海原を郭に任せた半蔵は、隠れ家から見かけたその男を追っていた
街灯の下に一瞬だけ写ったその男は、すぐに建物の影に消えたので、彼は最早勘と言えるもので動いていた
ここは、第三学区である。言うなれば、学園都市内での学園都市外の組織の最大の拠点
862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:27:02.17 ID:QdSb/MA2P
「進行具合はどうなっている」
米軍占領部隊の司令官の一人である女性の大佐が、研究員に尋ねた
「芳しくないですね。もう少しはマシな状況かと思っていましたが、銃弾を撃ち込まれた挙句、入っていたトレーラーそのものに何か恐ろしい加重がかかったみたいで、完全に押し潰れていましたから。殆ど作り直しみたいなものでしたよ。このままでは予定時間ギリギリか、最悪の場合は」
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