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2010/12/07(火) 20:54:39.00 ID:j2W2KYAO
和「なに?」
純「お気になさらずー」
純は隣の席に腰掛け、パソコンを立ち上げる。
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2010/12/07(火) 20:55:17.02 ID:j2W2KYAO
紬「どうぞ」
和「ありがと、悪いわね」
この時世にしては珍しく古めかしい造りの湯呑みを和に手渡す。だが和は注がれたお茶には手をつけず、脇に置いてそのまま作業に没頭した。
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2010/12/07(火) 20:55:52.12 ID:j2W2KYAO
後ろ髪引かれながらも梓は生徒会室を後にした。
部屋を出る手前で一度振り返り何を思ったか、今では梓自身にも思い出せない。
梓「…………」
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2010/12/07(火) 20:56:40.90 ID:j2W2KYAO
梓「しずか先輩はきっと帰ってきます。だからそんな顔しないでください」
梓の言葉は清閑なる空気を払拭するものとは成り得なかった。
そうだね、と力無く呟くアカネとエリの背中には悲愴が漂う。
150:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/07(火) 20:57:24.66 ID:j2W2KYAO
エリ「それがあの子が無事に帰ってこれる理由になるのかな……」
アカネ「やめてったら!」
アカネの叫びはエリには届かない。
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2010/12/07(火) 20:58:14.56 ID:j2W2KYAO
エリ「そんなの、分かんないよ……」
振り絞るように呟き、エリは閉口する。
アカネ「……結局誰かがやらなきゃいけないの。それが出来ない私達には悔やむ権利なんて無いわ」
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2010/12/07(火) 20:59:14.98 ID:j2W2KYAO
刺すような鋭い風が吹き荒れ、雪を運ぶ。
風が吹いているのか雪が吹いているのか分からなくなる過酷な状況下で、木下 しずかは着実に歩を進めていた。
しずか「ううぅ……」
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2010/12/07(火) 21:00:02.40 ID:j2W2KYAO
しずか「お腹空いたなぁ……」
肩にかけたリュックの中から真空パックに入った粘土のような携帯食料を取り出し、張り付けられていたシールを剥がす。
すると真空パックはたちまち熱を持ち蒸気を放った。
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2010/12/07(火) 21:01:00.71 ID:j2W2KYAO
斎藤「どうしたものか……」
娯楽など何一つ無い名ばかりの談話室にて、斎藤は煙草を咥えてぼんやりと宙を眺めていた。
「身に余る悪巧みはその身を滅ぼすぜ?」
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2010/12/07(火) 21:02:05.61 ID:j2W2KYAO
斎藤の言葉を鼻で笑い、後藤は胸ポケットからシガレットケースを取り出して煙草を咥えた。
煙草の先端に一人手に火が点る。
後藤「はっ、堅苦しい生き方だな。俺には真似出来ねーや」
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