557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:57:05.52 ID:dUiGYi2AO
江藤「素直になったら考えてあげる。言ってごらん、此所が気持ち良いの?」
二本の指で中を責めながら親指で突起をなぞる。
澪「いい……です…っ。だから……これ以上……っ」
558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:57:33.75 ID:dUiGYi2AO
江藤「んっ……」
そっと澪の首が浮き、二人の唇が重なる。
口内に入ってくる舌を江藤は我が子のように愛しく受け止めた。
559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:58:01.63 ID:dUiGYi2AO
澪の口内に鉄の味が広がった。
本来ならば嫌悪すべき対象である赤い液体を音を立てて舐め取ってゆく。
江藤「このっ! はなひなさい……!」
560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:58:27.80 ID:dUiGYi2AO
本来ならばこの状況は有り得ないのだ。
最初に打ち込んだ毒はしずかに打ったものよりも数倍強力な毒であり、その時点で普通の人間ならば指一本動かせない。
江藤「ありえないわ……」
561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:58:56.78 ID:dUiGYi2AO
江藤「駄目よ……来ないで! 来ちゃ駄目!」
血混じりの唾を飛ばしながら江藤は叫んだ。
目の前の人外に直接手を下す事は恐怖が許さない。
代わりに江藤は祈った。
562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:59:25.82 ID:dUiGYi2AO
江藤「へ……?」
江藤は間抜けな声を上げて目を見開いた。
そして目の前で繰り広げられた現実をゆっくりと脳で処理する。そして悟った。
563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:59:53.44 ID:dUiGYi2AO
江藤はそのまま置物のようになってしまった澪の頭を踏み下した。
そうする事で厄災を征した達成感を得られる気がしたからだ。
江藤「最っ高ねぇ! 澪ちゃん、今どんな気持ち? お姉さんに教えてくれない?」
564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 20:00:22.27 ID:dUiGYi2AO
江藤「は?」
身体の何処かが痛いわけではない。厳密に言えば澪に噛み切られた唇が痛むがそれは今はどうでも良い。
問題なのは何故自分の顔に血が舞ってきたのか、ということだ。
565:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 20:00:51.38 ID:dUiGYi2AO
澪「ははっ……。やっぱ痛いな、これ」
江藤「〜〜っ!?」
江藤は言葉が出なかった。
566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 20:01:18.52 ID:dUiGYi2AO
そっと出血部分に掌をあてがう。
すると傷口が白い蒸気を上げて凍り付いていった。
澪「テスト前日で徹夜してる時に手の甲にシャーペン刺してたの思い出してさ……。やっぱり気怠さの一番の薬は痛みだよな」
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