過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:36:23.49 ID:kmI1NNMAO
唯「良いよ! 私林檎好きだからこれぐらい食べられるよ」

律「だから気ぃ遣わなくて良いって。ちょっくら行ってくるよ」

 律は呆れたような笑みを浮かべて立ち上がろうとした。
以下略



833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:37:02.64 ID:kmI1NNMAO
 一瞬にして静まり返った空気が自分の発言が生み出したものとは気付けない。
唯は不安そうに首を傾げるだけだった。

律「あのー……。つかぬ事をお聞きしますが平沢さんは現在お幾つでしたっけ?」

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834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:37:35.93 ID:kmI1NNMAO
律「いきなり飛び掛かってくるこたねぇじゃん……」

唯「……りっちゃんの馬鹿」

 数分の一悶着の後、律は嘆息しつつ林檎を剥いていた。
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835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:38:17.33 ID:kmI1NNMAO
唯「ん〜、おいひ〜」

 噛んだ瞬間に口内を満たす蜜の香りに唯は再び目を細める。
鼻孔を突き抜ける爽やかな風味からそこらのスーパーに陳列されているような安物では無い事は唯にも分かった。

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836:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:38:54.71 ID:kmI1NNMAO
律「そっか。退院しても身体には気をつけろよ?」

唯「そんなお別れの前みたいな事言わないでよ。学校も一週間後からはちゃんと行くし」

 林檎を囓りながら悠長に笑う唯を、律はどことなくばつが悪そうに見ていた。
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837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:39:40.67 ID:kmI1NNMAO
律「あっ、別に転校するとかじゃないんだ。目処は立ってないけどそんなに長くは居ないからさ」

唯「……なーんだ。びっくりさせないでよ」

 一瞬だけ過ぎった別れのヴィジョンは否定され、唯はそっと胸を撫で下ろす。
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838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:40:19.16 ID:kmI1NNMAO
律「取り敢えず誤魔化せたかな……」

 逃げ出すように後にした部屋を背に、律はそっと胸を撫で下ろした。
 要らぬ心配はかけたくない。
そんな思いやりから生み出されたのは優しい嘘だった。
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839:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:41:00.00 ID:kmI1NNMAO
 木下 しずかは青白く輝く月を仰ぎ、憂いを含んだ溜め息を吐いた。
時計の三本の針が丁度真上で重なりあった頃、彼女は何故か桜高校舎の屋上に居る。

しずか「…………」

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840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:41:43.42 ID:kmI1NNMAO
しずか「えっ!?」

 直後、驚きのあまり声を漏らす。
瞬きすらしていなかった今の一瞬で、しずかが標的としていた少女が目の前から消えていたのだ。

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841:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/03/16(水) 19:42:22.97 ID:kmI1NNMAO
 首筋に添えられた刃はただそこにあるだけでしずかの動きを制限する。
一発必中の辻斬りの刃。
彼女、木村 文恵の刃が生き血を啜るのは一度きりだ。

文恵「一度はあなたに負けた私だけど今回は私の勝ちね。そして次は無いよ、何故なら……」
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