過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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84:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:26:12.06 ID:TgoUeT2o

「おいで、メイメイ」

 呼ばれ、メイメイがふわりとその掌の上に移動する。
以下略



85:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:26:42.09 ID:TgoUeT2o

「・・・待てよ」

 だが黒衣の人形が飛び去ろうとするその直前に、それをとめる声があった。
以下略



86:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:27:09.52 ID:TgoUeT2o

「でもそうねぇ、人間、貴方が可哀相だから一応教えてあげるわぁ」

 クスクスと笑い、水銀燈が言った。
以下略



87:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:27:53.49 ID:TgoUeT2o

「真紅、教えてくれ。お前やお前の姉妹に、魔術を使えるやつはいないのか?」

「・・・当麻の言っている魔術がどういうものなのかは、私にはわからない。だけどもし、この廊下にその『魔術』がかかっていて、それが人の出入りを限定するような種類なのだとしたら・・・」
以下略



88:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:28:20.27 ID:TgoUeT2o

「!」

 上条は目を見開いた。
以下略



89:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:49:42.27 ID:TgoUeT2o


 上条は街を走っていた。

 学園都市の道路。学生の利便性第一に創られたこの街は、歩道が広く設定されている。
以下略



90:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:50:10.42 ID:TgoUeT2o

 悪いことは重なる。

 結界が張られたのはおそらく、上条が水銀燈と戦い、廊下に出たその直後。それまでは室内のものに普通に触れている。テーブルサンドイッチが、何よりあの段階では結界は張られていなかった証明である。
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91:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:50:42.19 ID:TgoUeT2o

 そんな八方塞の彼を助けたのは、

「当麻、少し落ち着くのだわ」
以下略



92:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:51:09.23 ID:TgoUeT2o

「いてえっ!? 真紅何してっ、いててていってえ千切れる千切れる!」

 くい、という可愛らしいレベルではない。耳たぶを引っこ抜こうかというほどの力で引っ張られて、上条は痛みに脚を止めた。
以下略



93:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:51:36.65 ID:TgoUeT2o

「お願い当麻。無理を言っているのはわかる。だけど、少しでいいから冷静になってちょうだい。貴方がここで気を失っても、私にはどうすることもできない。私は行き先がわからないし、迂闊に人前に出ればそれどころじゃなくなってしまうのだわ」

「・・・・・・」
以下略



94:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 16:52:13.35 ID:TgoUeT2o

「・・・ごめんなさい」と、その表情を見て取った真紅が言った。

「契約は私の力を引き出すために必要な手続きに過ぎない。私が力を振るうと、どうしても、貴方の体力を奪ってしまうのだわ」
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