過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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81:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/13(木) 00:06:27.63 ID:Al96rPapo
央輝「ぐ――――!」

 央輝は眩しくて眼を開けていられない。
 僕は竜の知覚を通しているから見えているけれど、それをしていない央輝は一瞬、行動を制限された。
 竜の視界で、騎士の槍が直線に煌めく。
 やばい――――!

 今から竜の動きに割り込んだとしても、間に合わない。
 この一撃はきっと、竜を磔にするためのモノ。
 食らったが最後、先程の電気を流されてしまうだろう。
 どうする!?どうやって切り抜ける!?
 そう思うが刹那、騎士は竜を磔にした――

 ――と、次の瞬間、竜が掻き消えた。
 否。
 竜は騎士の真後ろに回りこんだのだ。

繰莉「ともちゃん達だけじゃつらそうだからね」

智「……助かる、探偵さん」

繰莉「のんのんのん。『超』探偵。超、超大事」

央輝「ぐっ……クソが、倍返しだ!!」

 僕は繰莉の訂正と央輝の怒号を心地良く聞きながら、見失った竜に戸惑う騎士に、尾でその巨体を薙ぎ払う。
 備え付けられているフェンスに激突し、それがひしゃげる。
 そのまま崩れ落ちなかったのは単純にその質量が意外にも軽いからだろう。
 同じように、騎士に致命傷にも至らない。
 手をついて起き上がるが未だに何が起きたか理解していないと思う。

 それは――引力、いや『磁力』。
 回り込めたのは真横に磁力で自らの身体を飛ばし、続いて斜方向に引き寄せて後ろに回りこんだ瞬間に解除したからだ。
 それを一瞬でやってのけたのは繰莉。
 流石変人、伊達じゃない。


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