582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/19(火) 06:37:17.61 ID:Rmhix0EDo
「――ハッ」
堪らなく不快な音の海の中、黒夜の嘲笑が耳に響く。
彼女の顔にもまた苦悶が色濃く影を落としている。意識も朦朧としているはずだ。
だというのに黒夜はそれすら他人事のように悪性の笑みを浮かべる。
「どォしたンだよ、絹旗ちゃンよォ――随分とお疲れみたいじゃン」
「そっちこそ――超大人しくお寝ンねしといたらどうなンですか」
苦痛は続く。
演算領域は相変わらず侵食され続け思考もままならぬものの、その状態での自身の運用に徐々に慣れつつある
その適応性もまた驚嘆すべき埒外のものではある。黒夜も、絹旗も。
「さすが、って言っとくべきなのかなァ『同窓生』」
「あなたに褒められたって、超嬉しくないですよ」
「囀るねェ」
「それ、あなたがでしょォに。黒夜、海鳥」
「いいから寝とけよ。死ンだ方がマシだろ。よく言ってたじゃない」
「いつの話ですかそれ」
……嫌な過去を持ち出す。
「私の人生、あなたみたいな超つまらないザコ相手にゲームオーバーになるなンてシナリオにないンですよ」
「じゃァ私が書き換えてやるよ。アンタはここで終わっとけ」
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