過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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624:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/08(日) 23:57:35.30 ID:UQQbwEjRo
さーて、あれも終わっちゃったしこっちもそろそろ本気出さないとなあ


625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 00:22:18.59 ID:Cu0QJs/Co
――――――――――――――――――――

「っ――は――」

床に力なく倒れたまま滝壺は喘ぐように息を漏らす。
以下略



626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 00:47:58.33 ID:Cu0QJs/Co
滝壺にとって生死のやり取りとは当然であり、もはや呼吸をするのと同義だった。

『アイテム』――その結成は暗部組織の中でも真っ先に行われた。

他ならぬ学園都市の裏を牛耳る正体不明の上役の走狗だ。
以下略



627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 01:01:58.10 ID:Cu0QJs/Co
いっそ全てをかなぐり捨てて逃げてしまえばいいのに。

死にたくないという気持ちは理解できる。それは世界との繋がりを失う事だ。

滝壺は死そのものに恐怖はない。
以下略



628:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 01:19:02.00 ID:Cu0QJs/Co
『――――知りたいか』

声がした。

遥か遠く。あるいはすぐ近くから。
以下略



629:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 01:43:13.64 ID:Cu0QJs/Co
滝壺の答えがそうならば、浜面の答えも同じだろう。

闇に墜ち、全てを失った少年。
守るべき者、帰る場所、そうしたものを全て奪われた。
だから今彼にそういう掛け替えのないものがあるとすれば、奪われた後に得たもの。
以下略



630:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 02:06:48.22 ID:Cu0QJs/Co
『いい答えだ』

声が再び聞こえた。

『だが“助ける”。どうやって? 勝算はあるのか? オマエは具体的な力を持っているか?』
以下略



631:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/09(月) 02:13:37.85 ID:Xkrsu1YQo
あ、あの気になって寝れないんですけど


632:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 02:24:51.77 ID:Cu0QJs/Co
「…………………………」

滝壺の精神は自分でも驚くほど静かに凪いでいた。
ある種の諦念。あるいは悟りの境地に似た覚悟。

以下略



633:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 02:44:54.06 ID:Cu0QJs/Co
「死なせない――」

意識しないのに呟きが漏れる。

「死なせる――もんか――」
以下略



634:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/09(月) 03:05:03.34 ID:Cu0QJs/Co
今。今この時。
死が足を掴み奈落へと引きずり込もうとしているというのに浜面は。
浜面が生きるためではなく、滝壺を生かすために力を振り絞った。

その瞬間、滝壺の中の思いは絶対の確信へと変わる。
以下略



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