過去ログ - 上条「身体が……熱い」
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11:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 15:58:46.64 ID:JeVAPgDO

何だかんだ過ごしてるうちに、御坂妹の件があった。絶対能力進化実験だかなんだか知らないが、美琴は一人で泣いていた。一人で震えていた。そんな美琴を見た上条は放っておけなかったのだ。

上条は頭よりも先に身体が動く。そういう性質の人間は人類の何割かは知らないが恐らく少ないのであろう。だから美琴が一人絶望の縁から叩き落とされそうになるのを見て、何よりもまず美琴の元へと走った。

何故そういう行動に走ったのか。とかそういうのは上条は一切考えない。答えるとしたら、困ってたから、放っておけなかったから。

それだけで上条は動くに値する。

結果、救えた。それが嬉しかった。再び彼女に笑顔を取り戻させてあげれた事が。

皆が笑顔でいられれば、それでいい。自分が不幸体質なのを無意識レベルで知っている。だから人が不幸になっていくのを黙ってみていられない。

……ただ、ただ。


『……そう、約束だ。御坂美琴とその周りの世界を守る』


その言葉が、何故か頭の中を駆け巡った。






「───ぐっ!?」

ふと突然の頭痛が上条を襲った。身体も熱い。意識が混濁する中で、片膝を地面につきなんとか堪えようと頭を押さえる。

「また、かよ……っ!」

ズキズキ痛む頭と、燃えるように煮えたぎる身体と。   ・・・
一体、何度目なのだろうか、この襲いかかる異変に必死に耐える。冷や汗が玉となり、上条の頬を伝った。

「……おさまって、きたか……?」

時間にして一分間くらいだったのだろうが、だんだん長くなってきた苦しみの余韻が響く頭を押さえたまま上条は立ち上がった。

「……何だよ、これ」

最近『度々』起こる突然の頭痛、身体の火照り。嫌な予感が脳裏をよぎる。ここ何日か前からだろうか、その症状が上条を襲った。

「やっぱ、病院行っとこうか」

その頻度も少し頻繁になってきている。そして、長くなってきている。少なからず早いとこかかっても準備にこしたことはないだろう。

『しっかりと準備はしておく事ね』

先程美琴に言われた事を思いだし、「勝てないな」と呟き上条は帰路についた。


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