4:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 15:03:06.18 ID:JeVAPgDO
「……おっすビリビリ」
これももはや日常茶飯事。学園都市が誇る超能力者、230万人の中の第三位である御坂美琴が仁王立ちで彼の前に立ちはだかった。
「ビリビリ言うなっての!」
そう言いながらビリビリと電撃を飛ばしてくるのだから仕方ないだろ?と思いながら彼はその幻想殺しを宿す右手を付き出し、文字通り電撃を打ち消した。
「たまには当たんなさいよね!」
当たったら無事ではすまないだろと内心思いながら、こめかみに怒りのマークを浮かべる少女に目をやった。
美琴も追撃しようとするのだが、彼の表情が沈んでいるのを見て帯びていた電気をふと消した。
「何か元気ないわね」
「……あぁ、特売、逃がしちまったんだよ……わざわざ昼飯も抜いたってのに……」
「……御愁傷様ね」
美琴が彼と会うと半分くらいは特売、特売言っている。よほどの節約生活を送っているのだろう、彼にとって特売がどれほど大事なのかは美琴にも分かっていた。と言うより、分からされていたと言うべきか。
それの半分くらいは私の事も気にかけて欲しいのに……とは思っても絶対に口には出さない。だが彼の沈んだ顔を見るのはなんとなく美琴は嫌だった。
ふとそこで道の脇に立つやたらと明るい雰囲気の建物に目をやる。
「お腹、空いてるんでしょ?」
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