過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
1- 20
1:1 ◆pTqMLhEhmY[saga]
2010/06/14(月) 01:06:01.52 ID:2H41nCoo
思わず『お前』呼ばわりしてしまった事に対して、特に関心は無さそうにこの人は話し始めた。

「観察……そして古泉からの報告。実際に言葉を交わした事こそほとんどありませんが」

俺の目をまっすぐ見据える。

「私は、涼宮ハルヒさんを愛しております」

新川さんは、はっきりと言い切った。

「彼女の写真は、機関が撮影したものの焼き増しやデータのコピーはもちろん、個人的に撮影したものも多数所持しております」
「写真だけではなく、彼女が使用したもの……ストローや割り箸、生理用品は当然ですが、一度でも座ったベンチなどは自費で買い取り、入手しています」
「自宅に黙ってお邪魔させていただき、ブラシから毛髪を丹念に舐め取り、ベッドにある陰毛も残さず胃の中に収めます」

この白髪白髭の男性は、なんら悪びれる様子もなく、むしろ堂々と語った。

「この世の中に、私以上に彼女……涼宮ハルヒ、いや、ハルたんを愛している者はいない!」
「だから、私は君を許せない! 彼女の吐いた息を、その価値を知らずに吸っている君を許すことは!」

新川さんは懐から拳銃を取り出すと、俺の額に照準を合わせた。
俺の背中に、朝倉の時を思い出させる、嫌な汗が流れた。
口の中はカラカラで、わずかな唾液は苦い。

俺の前で殺意を剥き出しにして拳銃を突きつけている、北高の女子用制服を着た新川さんの目は、本気だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
422Res/265.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice