過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/14(土) 20:26:16.66 ID:SfnEmynoo
背を向けようとしたミサカ13577号を引き止めると、美琴は持っていた封筒を彼女に向かって差し出した。
美琴の持っている封筒は、ミサカ13577号が最初に持っていたよりも多い。
ちなみに一方通行はその半分くらい、ミサカ13577号は美琴の1.5倍くらい。
美琴はマネーカードが発する超微弱な電磁波をキャッチすることができるらしく、面白いくらい封筒を見つけることができたのだ。
「アンタにあげるわ。私はちゃんと奨学金とか貰ってるし、アンタの方が有効に使えそうだもの」
「良いのですか? とミサカは遠慮しつつも視線は釘付けです」
封筒はかなりの数だ。
恐らく、ミサカ13577号が集めたマネーカードと合わせれば『彼女の欲しいもの』も三つくらいは買えるのではないだろうか。
「良いの良いの、これで欲しいものでも何でも買いなさい」
「……ありがとうございます、とミサカは深く感謝します」
「妹二号」
不意に一方通行に呼ばれて、ミサカ13577号は振り返る。
すると、振り返った拍子に彼女の頭に何かばさりとしたものがぶつかった。
「うきゃ!? 今度は何ですか!? とミサカは突然の出来事に狼狽します!」
「驚き過ぎだろ。俺もこれやる」
「あ、あなたもですか? とミサカは驚愕を露わにします。あなたはお姉様のようにお金持ちではなかった筈ですが……」
「良いンだよ、俺は普通に稼いでるしな。ほらよ」
「ありがとうございます、とミサカはお礼の言葉を口にします」
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