95: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:00:06.98 ID:aTr/TGY0
ふと上を見上げる。
――そこには、木張りの天井。
一部の木材は朽ちて、今にも落下しそうな勢いで垂れ下がっているのが見られた。
96: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:00:49.94 ID:aTr/TGY0
黒子「どうやら、撒くことができたようですわね」
息を切らしながら、改めて瞬間移動した先の状況を確認する。
廊下が正面と右手に伸びていた――が、右手は先の箇所で大きく崩れていて、進めそうにない。
97: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:01:23.44 ID:aTr/TGY0
黒子(様子が……おかしいですの。先程と、まったく違っていますの)
そう――ちょうどここに至る廊下は、大きな裂け目が廊下を横断していて、歩いていくのは明らかに無理だったはずなのだが。
しかし、今見てみると、そんな裂け目は見当たらない。
98: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:02:10.20 ID:aTr/TGY0
改めて、今いる空間を眺め回す。
ふと張り紙が目に入る。
『ろうかをはしるな』とひらがなで書かれている。
99: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:02:37.17 ID:aTr/TGY0
黒子(まあ、このままじっとしていても仕方が無いですわね)
ため息を一つつくと、ゆっくりと歩き出した。
すぐに廊下の突き当りにぶつかる。
100: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/08(水) 04:03:42.26 ID:aTr/TGY0
黒子「お姉さま!?」
はっきりとではないものの、黒子にとって聞きなれた声質――その悲鳴は階段の上から確かに聞こえた。
101:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage]
2010/12/08(水) 05:20:00.81 ID:P8panIAO
乙。不安感が堪らない
102: ◆IsBQ15PVtg[sage]
2010/12/15(水) 13:30:45.97 ID:h/r4xgg0
ブランクが空いてしまいましたが、続きができましたので投下します。
103: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/15(水) 13:32:03.67 ID:h/r4xgg0
……ギィギィギィ!!
木材が朽ちて所々で抜け落ちている階段を、場所を選びながらも駆け上がる。
下手をすると、足を乗せた途端に抜け落ちるかもしれなかったが、そんなのには構っていられなかった。
104: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/15(水) 13:32:55.70 ID:h/r4xgg0
黒子(地震ですの!?)
即座に立ち止まり、階段の手すりをしっかりと掴む。
万が一、床が抜け落ちてもぶら下がれるように。
105: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/15(水) 13:33:54.49 ID:h/r4xgg0
黒子「――この臭いは……アンモニア……?いや、それ以外にも……」
手で鼻を覆いながら、目の前をゆっくりと確認する。
この校舎に充満している埃が湿った臭いに加え、強烈なアンモニア臭が容赦なく鼻を突く。
それだけでも十分に不快なのに、さらに異様な悪臭――何かが腐った臭いまでするものだから、たまったものじゃない。
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