294:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:04:58.94 ID:iSm8z8mn0
攻撃された美琴はキッと麦野をにらみつける。
すると麦野も美琴の方を見ていたようで、二人はにらみ合う。
「よそ見禁止だぞー!学校で教わらなかったかにゃん?」
295:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:07:25.95 ID:iSm8z8mn0
美琴は知るよしも無いのだが、麦野は滝壺に体晶を使うように指示した。
体晶とは能力の暴発を誘発するいわば劇薬である。
滝壺はこの薬を服用しなければ、能力を発露する事が出来ないのだ。
296:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:09:25.43 ID:iSm8z8mn0
いきなりだが、ここ最近、滝壺は能力を使ったことがなかった。
というか滝壺が能力を使う程の強敵が居なかった、と言った方が正しいのだろうか。
滝壺が能力を使ったのはこれで二度目。
297:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:13:33.95 ID:iSm8z8mn0
「悪いけど、あんたらに付き合ってる時間はない」
不意に美琴が麦野達に向かって言い放つと、目をつぶり砂鉄を右手の辺りに凝集させる。
原子崩しに消滅させられた砂鉄もあったが、まだそれなりの量が床に残っているはずだ。
298:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:17:15.90 ID:iSm8z8mn0
「御坂美琴…あぁ…あいつが」
麦野は合点がいくように「ほうほう」と言いながら頷く。
実は麦野は超電磁砲の名前を聞いたことがあった。そしてその人物が第三位である理由も。
299:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:21:32.26 ID:iSm8z8mn0
(徐々に移動距離が短くなってきている…ここで滝壺を使うのは割にあわないか?)
滝壺は能力者を追尾する面ではどんな透視能力者や精神感応系能力者よりも能力者をサーチする事にひいでている。
反面、能力発露に際して起爆剤である体晶を使わなければならないといった弊害がある。
300:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:24:31.99 ID:iSm8z8mn0
しかし、それでも麦野の原子崩しは当たらない。
ここで麦野は推理する。
(私と超電磁砲の能力は根底では同種のもの?だとすると…超電磁砲の野郎…まさか…私の原子崩しを曲げているのか…?)
301:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:28:13.47 ID:iSm8z8mn0
様々な推論が頭に浮かんでは消える。
麦野は携帯電話をお姉系のワンピースドレスのポケットから取り出すとGPSで現在の位置を確認する。
(ここが…現在地…動力室と…当該施設の核になっている接続地点…あぁ…ここで待機してりゃあ勝手に来るだろ…?)
302:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:32:59.04 ID:iSm8z8mn0
コツンコツンとブーツが床を踏む音が施設内に響く。
麦野はフレンダと他あ旗壺が撤退完了した事をフレンダのメールで確認した。
そしてしばらく連絡が来なかった絹旗からも連絡が来ていた。
303:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:34:18.60 ID:iSm8z8mn0
麦野は今まで能力者故に煙たがられ、まともな恋愛を送った経験が極端に少なかった。
今ではスクールとか言う組織の親玉をやっている垣根とかいう男と付き合った事もあったがうざくてすぐ別れた。
上から目線でごちゃごちゃうるさかったから振った。泣きながら。
304:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 15:41:43.76 ID:iSm8z8mn0
また後で投下する
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