373:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:20:08.02 ID:WUoUVnwX0
――八月二十日
Sプロセッサ社の脳神経応用分析所での戦いが終わり、翌日。
374:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:21:06.05 ID:WUoUVnwX0
相手の運命を支配した気になれるとか、正気の人間の言うことではない。
美琴は改めて昨日戦火を交えた集団に恐怖の念を抱いた。
(もっとあーゆー能力や特技を有効利用すれば良いのに…)
375:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:24:10.36 ID:WUoUVnwX0
とその時、不意に美琴を呼びかける声がかかる。
お姉様、と呼ぶのは彼女の知り合いでは白井ともう一人いる。美琴のクローンだ。
「…お姉様?ですか…?」
376:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:25:19.75 ID:WUoUVnwX0
しかし…美琴の懸念は長くは続かなかった…。
消化試合と称される戦闘の中で数人の妹達が9982号との戦いのあとに一方通行に殺されたが。
377:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:26:26.56 ID:WUoUVnwX0
――中国 北京
日本の四国程の面積を持つ北京市。
天安門から程近いマンションで静かな戦いが行われた。
378:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:28:16.03 ID:WUoUVnwX0
中国の公安や武警(ウーチン)に学園都市の技術漏えいを目論んだ者の殺害を依頼すれば学園都市の技術が少なからずそうした外部機関の目に触れる事になる。
なので面倒だがこうしてわざわざ中国まで来ているのだそうだ。
「にしても沢山の書類がありますね…っちゃんとデジカメで重要書類は撮っておかないと…」
379:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:29:01.42 ID:WUoUVnwX0
「これ…私の妹なんです…」
「妹?」
380:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:30:26.22 ID:WUoUVnwX0
「もう…会ってなくて久しいのか?」
女は無言でコクンと頷く。
男は思った。この女に妹が居る事、それはどうでもいい。
381:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:34:42.65 ID:WUoUVnwX0
「…でも…ここのリストに載っているってことは…私の妹は…フレンダは…危険な世界に身を置いているんじゃ…?」
女は「ならおいそれと会えないかも…」と勝手に悲観している。
感情の起伏に富んだやつだ、と砂皿は内心吐き捨てると女に話かけた。
382:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:35:42.31 ID:WUoUVnwX0
「砂皿さん…協力してもらえますか…?」
砂皿はカメラを持ったままステファニーの方を向く。
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